2012年6月10日日曜日

【代表対談】7期代表・笠井雄太朗 8期代表・西澤嵐

皆さんこんにちは!
このブログではPCP内でのインタビューや対談も載せていこうと思っています。どんな人がいて、PCPのことをどう考えているのかが良く分かると思います。
今回は「代表対談」をお届けします。笠井雄太朗(7期代表)と西澤嵐(8期代表)がこれからのPCP像について話し合います。では、どうぞ!


なぜPCPを選んだのか

◆まずは初めに、PCPに入ろうと思ったきっかけを教えてください。

雄:以前、短期留学をした時に、いろんな国籍の学生に出会いました。そこで彼らの積極生に衝撃を受けたんですよね。彼らの、人を巻き込むような発言から議論が巻き起こったりするのを目の当たりにして、自分もこんな風になりたいって。ディスカッションや論文執筆を通して留学生や帰国生と切磋琢磨出来るPCPの環境に惹かれました。
嵐はどう?

嵐:僕がPCPに入ろうと思ったのは、英語を使ってアウトプットが出来る場であると思ったからです。ゼミは日本語ですし1、2年時の英セミ(英語セミナー)は英語を使うだけです。対照的に、PCPでは英語で専門科目を学べる貴重な場なんです。また、グローバルな舞台でプレゼンをする時に経済学等の専門用語を英語で学んでおくことが活かされると思います。

雄:実際PCPに入ってどう?

嵐:これは心から思っていることですが、本当にPCPに入ってよかったです。何よりもいろんなバックグラウンドを持った友人が出来ました。留学から帰ってきた学生とか。別に帰国生だけじゃないんです。あるいは、例えば、エネルギードリンクのレッドブルのプロモーション活動に力を入れてている学生がいたりとか(笑)

雄:面白いね(笑)

嵐:人数も増えた分、いろいろな人と出会う機会が増えましたね。ゼミとは違って、必ずしも一人の先生と密接に関わって深い研究を行う機会が多いというわけではないのですが、逆に多くの先生方と近い距離で学べる環境があるということがPCPの魅力だと感じています。


なぜ代表になったのか

◆雄太朗(7期代表)はなぜPCPの学生代表を務めようと思ったのですか?

雄:「人を動かす力」を身につけたかったんですよね。ちょうどPCPに入る前、所属している学生団体で教育プロジェクトを立ち上げていたのですが、震災でそれが白紙に戻りかけた。プロジェクトを再起させるためにもそういった力が必要だと痛感したことが大きなきっかけですね。そのために人の上に立って何かする経験が必要で、PCPは絶好の場所だと思ったんです。特にPCP生はPCP以外の場所やコミュニティーでも積極的に活動している人間が多い。その中でリーダーが出来るというのは学生生活のなかでも最高の経験だと思ったんです。

◆実際にそれは出来てますか?

雄:5段階評価で4ぐらいかな(笑)なんだかんだでイベント乗り越えてきたっていうのがあって、必ずしも完璧ではなかったかもしれませんが。ABF(Asia Business Forum)しかり、既存のものにはとにかく付加価値を加えることを目指してきました。同時に、ゼロベースで新しいイノベーションを起こす。フェスタは僕たちが始めたイベントであり、なにもないところから始めたという意味では非常に苦労はしましたけど、得るものは大きかったと思います。
 
◆一番後悔していることは?

雄:何事につけ、先取りが出来ていなかったこと。イベントがあるたびに時間に追われていて、焦っていたことですね。もう少し余裕を持って準備ができていればという思いがあります。

◆一番思い出に残っているイベントは何ですか?

雄:やはりABF(Asia Business Forum)ですね。例年は韓国の延世大学と慶應でビジネスコンテストをやるのですが、今年から中国の清華大学にも参加してもらいました。三大学間の調整は大変だったけど、初参加の清華にも満足してもらえた結果になりました。昨年は韓国で開催したのですが、彼らとの別れ際に、「来年は中国でやりたい」と言って握手してもらった経験があって。実は今も水面下で今年のABFに向けて延世・清華の両大学とコンタクトを取っている最中なんです。
 自分だけ長々と話してしまったね。嵐はどう?なんでPCPの代表になろうと思ったの?

嵐:自分も代表経験を積みたかったことが大きな理由です。帰国生でありながら、日本の学校で勉強して一般生として慶應に入学したという経験を、PCPのような特異な環境で活かしたかったという想いが一番にありました。

雄:なるほど。

嵐:今までも団体等で代表を務めたこともあるんですけど、その時はもともと知っていた人達をまとめるというリーダー経験でした。対照的に、PCPではいきなり初めて会った人々をまとめあげるという。とても難しいですね。

◆不安なことは?

嵐:やはり横のつながりを強固にすることですね。今言った通りPCPに入ってから知り合った人がほとんどですし、いわゆるゼミ・研究会よりも人数が多い分大変でしょうから。でもなんだかんだ言ってもみんなフランクで、初対面でも話しやすい人が多いですね。飲み会やバスケ企画など、授業外のイベントを通してだんだん仲良くなっています。


今のPCP

◆雄太朗(7期代表)はこの一年間でPCPをどのように変えてきた?

雄:「PCPをもっと多くの学生に知ってもらいたい」という目標をもってこの一年間取り組んできました。例えば、自分たち7期生が初めて企画をした「PCPフェスタ」とか。

嵐:大盛況でしたね。

雄:経済学部生だけじゃなくて他学部生にもPCPの存在を認知してもらって、そしてPCPに入ってもらいたいと思ったんです。他学部の優秀な学生が入れば他のPCP生にとっても刺激になりますしね。広報には特に力を入れて取り組んできたと自負しています。

嵐:実際にその成果の表れとして、8期生の中にも法学部、商学部、文学部など多くの他学部生がいます。


これからのPCP

◆嵐(8期代表)がPCPで成し遂げたいことは?

嵐:2つあります。一つ目は、もっともっとPCPの知名度を上げること。PCPに対する変な固定概念ってあるじゃないですか。「所属しているのはほとんど帰国生だけ」とか。でも実際はそうではなくて、多くの帰国生ではない学生が所属し、切磋琢磨しています。あとはゼミとPCPの両立は可能だし、もっとそういうことを伝えていきたいと思います。

雄:なるほど。実際自分も帰国生ではありません。割合でいったら帰国生と非帰国生は半々程度ですしね。

嵐:2つ目は、PCP内のレベルの底上げです。他学部生に多く入ってもらうということは経済学のレベルも必然的にそうした人たちに合わせる必要が出てきます。でも、そうではなく他学部生がより早くキャッチアップして経済学部生と同様に高度な経済学を学べるようなフォロー体制が必要だと思っています。



雄:考えてるねー。自分の問題意識としては、まだまだ慶應にはグローバル性が足りないんじゃないかということがあります。PCPは「慶應のグローバル化の突破口」のような存在であるべきだよね。

嵐:そうですね。

雄:具体的にやりたいことってある?あるいは今、嵐が中心となって3年生で取り組んでいることとか。

嵐:スピーチコンテストをPCP生主催で行おうかと考えています。授業のプレゼンを聴いていてまだまだスピーチ力は伸ばせると感じましたし、実際にそうしたいという声もとても多いんです。

◆10年後、20年後のPCPはどのようになっていると思いますか?

嵐:様々な学生がいるということはきっと変わらないと思いますが、規模はますます大きくなっていると思います。そのためにも、もっとPCPを正しく理解してもらえるような活動が必要ですね。

リーダーとは?

◆二人にとっての理想のリーダー像を教えてください。

嵐:いわゆる「マネージャー」ですね。自分の能力や考えだけでは足りません。自分の周りのフォロワーの意見を最大限尊重し、まとめあげることがリーダーとして必要な能力だと思います。他人の意見を絡ませることが一番の役割ですね。

雄:そうそう、つまりはフォロワーの得意とする部分や強みを活かして物事を進めていくってことだよね。

嵐:雄太朗さんは1年間代表を務められて、PCP生の強みはどのようなものだと感じましたか?

雄:そうだね。一例だけど、「主体性」という強みがある人がPCPには多いよね。そういう人には仕事を任せてしまうことで、かえって動いてもらえる。昨年のPCPフェスタでも、講演会や学生会議といった主要なイベントを主体性がウリのPCP生に一任することで効率的に企画運営が出来たかな。

嵐:なるほど。ISL(説明会担当)のお二人も安定感がありますもんね。雄太朗さんは無理に指示を出したりせず、仕事をある程度任せてしまうことでそれを活かしていたってことですね。

雄:いやいや、照れるなあ(笑)もう一つ重要なことは自分の強みも意識するってことかな。ただただ下の人が動いているというだけでは、リーダーなんて誰でもいいということになるからね。あとは積極的に留学生を授業外の活動にも取り込んで仲良くなって欲しいですね。多様性がさらに高まることで、より可能性が広がると思います。

◆最後に一言ありますか?

嵐:まだまだわからないことも多いですが、精一杯頑張ってとにかく後悔のない一年にしたいですね。

雄:いいね!僕が嵐に気をつけてほしいことは、「自分がどう成長出来るか」も考えながら組織を引っ張っていくということですね。頑張りましょう。

7期 代表
Profile:【笠井 雄太朗】
1990年生まれ、江東区。私立渋谷教育学園渋谷高校卒業。2009年慶應義塾大学経済学部入学。日吉時代は、アコースティックギターサークルや米短期留学、社会問題を議論する学生団体など、幅広い活動に取り組む。震災の時に感じた「人を動かして問題を解決する能力」の必要性から、三田ではPCP代表(Student Representative)に立候補。専攻は、Environmental Economics(PCP)と認知科学(法学部副専攻)。

8期 代表
Profile:【西澤 嵐】
1992年生まれ。セントメリーズインターナショナルスクール卒業。2010年慶應義塾大学経済学部入学。三田ではPCPと木村福成ゼミに所属。これまで、中国(北京)、タイ(バンコク)、台湾(台北)に住んだ経験あり。趣味はトランペットで、慶應アンサンブルファミーユに在籍中。ワールドビジョンジャパンにも所属。現在、トライリンガルになるため、中国語を勉強している。
【編集者】
7期 武田 昂来 (PCP.info運営チーム)
7期 久枝 賢治 (PCP.info運営チーム, Information Session Liaison)
8期 平田 悠祐 (PCP.info運営チーム)

0 件のコメント:

コメントを投稿